sigIII周辺機器・CF型モデムカード在庫なし!の巻(長文)

PC、PDAを取り巻く通信環境は日進月歩である。かつてあれだけ店にあふれていたモデムカードも、ダイアルアップから常時接続への流れの中で見る影もない。世はまさに無線LANBluetoothへ。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を顕わしているのである(何のこっちゃ?)私は今日、仕事帰り、雨の秋葉原を彷徨い歩いていた。そう、sigIIIで使用可能なCFカード型モデムカードを求めて。それは二日前のメールに始まる。
私が尊敬してやまない国際事件記者であり兄貴分である、バンコク在勤のジャーナリスト、Asia-Ken(アジアのケン)さんから久しぶりにメールが届いた。KenさんはなんとsigIIIをかの地で入手されていた。 
 「シグマリオンで気がついたのですが、電話線とつなぐ穴がないのですね。ドコモやLANでつなぐのが前提なのでしょうね。東南アジアではまだそんな技術進歩を導入するまでには至っておらず、携帯電話で赤外線でつなぐしかないのかなという感じです。とりあえず、シグマリオンをどう使いこなせるか、頑張って見ます」
 私は速攻で兄貴に返信した。
 「日本にいる分には『電話線の穴』は必要ないのですが、海外に出るときにはコンパクトフラッシュカード型のモデムを買って持っていこうと思っていました。カード型モデム自体が品薄になってきていますが、秋葉原あたりのマニアックな店にはまだ置いています。でも高いですね。1万円くらいします」
 そうなのだ。一カ月ほど前だった。私は秋葉原を歩き回り、sigIIIで使用可能な(sigmarionIIIスーパーブックP471以下参照)CFカード型モデムカードを探し回り、かろうじてイケショップとチチブデンキで在庫を確認。怒涛の衝動買いの季節への反省から「在庫は確認できたし、すぐ買う必要もない。だいたい値段が1万円もする。海外あるいは加入電話回線しか通信手段がない場所へ行く直前に入手すればいいや」と考えたのだった。今から思えば、それははっきり言って致命的な過ちだった。「見つけたら買う」これはPDA使いの鉄則だったはずだ。そのために「保護」という言葉まで生まれたのではなかったか?確かに、いつ使うかは分からない。しかし、いざ使うときになければ困るものは買う、これが原則というものだろう。
 さて、今日である。まずイケショップ。あったはずの加賀電子のモデムが…ない…。「もう製造していませんからねえ」と店員さん。仕方ない。チチブデンキに転戦。あれ?ないよ。「あ〜、CF型のモデム、さっき一人お客さんが来て買っていって、それが最後、惜しかったねえ」。ゲゲ。そんなに品薄なの?「もう作ってないからねえ。うちも一生懸命探しているけど、ないんだよ」。ホンマカイナ?そんな逼迫した状況になっているんでっか?気を取り直してMobile専科へ。マスターさんにおそるおそる尋ねる。「ああ、それね、もうどこも製造していないんだよ」。がーん!万事休すか?
 しかし、捨てる神あれば拾う神ありと申します。そうです。Mobile専科で見つけたCF-PCカードアダプターです(スーパーブックは偉大です。P498を参照のこと)。これがあれば、自宅で眠っているPCカード型のモデムカードが使えるではないですか!即買いです。消費税込みで5000円以下です。これならCF型モデムを買うよりずっと安いです。詳細は、下記の絵日記をご覧ください。
http://www.e-nikki.jp/nikki.php?user=todorin
 というわけで、26日(金)から種子島に出張します。現地にはPCは持参せず、仕事も日記の更新もsigIIIでと思っています。