PTSD

病気の概念が広がりすぎるのはよいことではない。PTSDについては最近「なんでもかんでもPTSD」という風潮に、知り合いの精神科医が嘆いていた。安易に傷害と認定してしまう司法に一因があると、その医師は指摘していた。そしてそうした判決に悪のりする弁護士、無批判に報道するマスコミ…。ただ、今回の解放人質3人の代理人が本人たちの会見欠席の理由にした診断はあくまでも「PTSDの症状の発現の危惧」ということなので、この限りでは問題はない。これを「PTSDと診断」と見出しにした新聞社もあったが、少しは勉強して欲しい。